ソアラ&レパードときどきピアッツァ昭和生まれのスペシャリティカーがいた時代

ソアラ&レパードときどきピアッツァ昭和生まれのスペシャリティカーがいた時代
定価1100円(税込)
2025年12月24日発売
概要
昭和~平成の自動車文化に欠かせない名車の系譜を
楽しい時代背景とともにお届けするデータブック
この本の中身
(contents)
(内容説明)
1980年といえば好景気に沸いた昭和55年。ちょうどそのあたりの年から「スペシャリティカー」と呼ばれるクルマたちが登場しはじめました。その後90年代にかけて、これらのクルマたちは「スペシャリティカー」というカテゴリーに確固たる立ち位置を築き、それらの血統は今も令和の時代に息づいています。
そんなスペシャリティカーの時代背景を語るべく、この本では思い出深い3銘柄をピックアップ。ソアラ、レパード、そしてピアッツァというクルマを思い出しながら、どのように生まれ、そして次世代へとバトンを繋いでいったのか…という、昭和~平成を華やいできた魅力の3モデルを解説していきたいと思います。
また、後にデートカーというジャンルを生み出す切っ掛けを作り上げた「スペシャリティカーとはどのような存在だったのか」といった時代背景を楽しめるように、昭和の思い出話を盛り込んで参ります。
■トヨタ・ソアラ
1981年に登場した時には、車両価格が300万円をオーバーした超高級2ドアクーペという触れ込みで、マスコミを賑わせたものです。前年には日産からレパードという高級パーソナルカーが発売されていたものの、トヨタは2ドアクーペだけのラインナップという強気な姿勢が、金満オーナーたちの心を揺さぶりました。
その名声は日本の老若男女にまで届き、「ソアラに乗ればモテる」神話まで生み出していったのです。事実、20代で初代ソアラを借り、六本木に乗りつけると…当時のギャルに「ソアラじゃん、乗せてよ!」と逆ナンされたという嘘のような思い出話もあります。そんな華やかな時代を切り開いてくれたソアラの系譜を楽しんでみましょう。
■日産レパード
ソアラが登場する約1年前、日産は加山雄三をイメージキャラクターにしたレパードの発売を開始しました。エッジの効いたロングノーズ&ショートデッキスタイルには4ドアと2ドアのバリエーションが用意され、エンジンもフラッグシップの2.8Lから1.8Lのエントリーモデルまでと幅広い展開が特徴的でもあります。しかし、その幅広さがプレミアム感を打ち消してしまったのか、ソアラ誕生後のレパードはソアラのライバルとされていたものの、常に後塵を浴びる位置関係に終始していました。後に大ブレイクする2代目は、そのソアラのモチーフを思わせるスタイルへと変貌を遂げたのですが、しばらくは話題にならない時期が続きます。誕生から終焉まで、どこか「外しの美学」を感じさせるレパードの歴史を振り返ってみるのも楽しいのではないでしょうか。
■いすゞピアッツァ
イタリアのデザイナーであるジウジアーロが手掛けたピアッツァ。いすゞが117クーペの後継車として世に送り出したスペシャリティカーです。今までにない独特なフォルムは、2ドアハッチバックながらも実に流麗で唯一無二の存在として君臨しました。デジタルメーターやウィンカーレバーの無い運転席まわりは近未来を印象付け、まさにスペシャリティカー然とした佇まいが印象的です。ソアラやレパードのような華やかなイメージは薄いものの、例えばその貴族的なイメージは、所有するオーナーの満足度は高かったはずです。令和の時代から見ても、まだまだ魅力的なピアッツァ。年を重ねる度に、ターボやロータスチューンなどの付加価値が盛られて、戦闘能力も増していった姿を今一度振り返ってみようではありませんか!








